ストレッチしても、マッサージしても治らない肩コリ。
実はそれ、筋肉以外が原因かもしれません。
今回は、なかなか治らない肩こりの原因を徹底解説していきます。
「長引く私の肩コリの原因は何なんだろう?」
「ストレッチをしても良くならないのは何で?」
「内臓が悪いんじゃないか心配」
こんな悩みを抱えている場合は、役立つ情報満載ですよ!
肩こりの原因になるもの5つ
肩コリの主な原因は、筋肉の緊張にあります。
ただ問題なのは、筋肉に緊張を起こす原因がとてもたくさんあることなんです。
これらの原因を大きく5つに分けて解説していきます。
運動不足
肩コリの原因として1番多いのは運動不足です。
仕事はデスクワーク、休日は家でのんびり過ごす。
このような生活スタイルが増えて、運動する時間はどんどん減っている傾向があります。
運動不足になると肩周りの筋肉が動く機会が減ってしまい、血行不良を起こすことで筋肉が凝り固まってしまうのです。
寒い日や朝方にコリが強く感じる場合は、運動不足や血行不良が原因の肩コリであることが多いです。
姿勢不良
パソコンやスマートフォンが普及し、椅子に座り続けるなどの同じ姿勢をとり続けることが増えてきています。
それによって同じ筋肉が動かずに緊張し続けると、力を抜いているつもりでも抜ききることができなくなってしまい、凝り固まってしまうのです。
また、パソコンの画面を見るうちに猫背になってしまうことがあります。
そうすると、本来背骨の上に乗って安定しているはずの頭を首や肩の筋肉が支えないといけなくなり、肩はさらに凝ってしまうのです。
冷え性・血行不良
「クーラーを当たり続けていたらなんだか体がこわばった」なんて経験ありませんか?
筋肉は血行不良を起こすと硬くなってしまいます。
そして冷え性は血行不良が原因で起っています。
現代は体が冷えやすい環境にあります。
- 職場の効きすぎたクーラー
- シャワーで済ませる入浴
- 運動不足や筋肉不足
- 薬やサプリメントの飲み過ぎ
- 冷たい飲み物や生野菜など体を冷やす物の摂りすぎ
これらのことで知らず知らずに体を冷やし、血行不良を起こすことで筋肉の血流も悪くなってしまいます。
内臓疲労
現代人は忙しいので、ついつい早食いをしてしまったり、疲れやストレスを緩和するために食べ過ぎてしまうことがあります。
それらの生活習慣の積み重ねで内臓は疲労していき「なんだか疲れが抜けない」「体の調子が出ない」といったことが起きてしまいます。
あまり知られていませんが、こういった内臓の疲れが原因で肩周りがこる事があるのです。
食べすぎた日に背中が張る事や、心臓の不調で左肩がこるなんてこともあります。
運動やストレッチを始め、マッサージや整体を続けていても改善されない肩こりは、内臓の不調が原因のことがあるので注意してくださいね。
ストレス
精神的なストレスを受けると自分の体を守ろうとセンサーが働き、自然と体に力が入ってしまいます。
緊張が続いたり怒られた時に、体に力が入ってしまう経験があるのではないでしょうか。
その状態が続くと、筋肉が緊張しすぎた状態になり、凝り固まってしまうのです。
こんな肩コリは要注意!
なかなか治らない肩コリは、内臓などの疾患が原因となっていることもあります。
このタイプの肩コリは、肩のコリ以外にも症状が現れる特徴があります。
内臓などの疾患が原因となる肩こりと併発しやすい症状として、
- 強い倦怠感が続く
- 胸が重い、苦しい、動悸がある
- 発熱が続く
- 指の関節が腫れたり、節々の痛みがある
- 食事をきちんととっているのに体重が落ちる
- 頭痛が頻繁に起こり、吐き気、めまいをともなう
- 手にしびれがある
- 片側にのみ強い痛みやコリがある
などの症状があります。
肩コリがひどくなるのに合わせてこれらの症状が強くなる場合は、内臓などの疾患が原因で肩コリが起きている可能性があります。
また、上記の症状を持ちつつ、運動やストレッチを始めマッサージや整体を続けていても改善されない肩こりは、内臓の不調が原因のことがあるので注意が必要です。
肩こり解消のポイント
では、肩コリを解消するために一体何をすれば良いのでしょうか。
それぞれの原因別で解説していきます。
エクササイズ
肩コリが、朝はそこまで気にならないけど、仕事中になってくるとだんだん辛くなってくる。
そんな場合は、エクササイズが行うことで肩コリはかなり楽になるはずです。
1.姿勢不良の改善
仕事中についつい前のめりになってします場合は、姿勢を良くするエクササイズから始めるといいでしょう。
エクササイズについては、こちらで僕が実際に診ている患者さんにオススメしている物を厳選して紹介しています。
肩コリ解消エクササイズ13選!ストレッチだけだと後悔するかも
2.運動不足の解消
日頃からあまり運動をしていない場合には、まずは肩周りを中心に動かすことから始めましょう。
運動不足気味の場合は、エクササイズに加えてストレッチも行うとさらに効果的です。
オススメのストレッチはこちらの記事で解説しています。ぜひ読んでみてください。
肩コリ解消ストレッチ!治療家がオススメする方法8選!!
冷え性対策
「肩コリがお風呂に入るとかなり楽になる」
「夏場にクーラーがかかり始めると肩が重くなる」
「ランニングしたら肩コリが軽くなった」
これらのような場合は、冷え性や血行不良が原因で肩コリになっていることが考えられます。
この2つの原因を改善していく方法を解説していきます。
1.運動
冷え性と血行不調を良くするのであれば、何よりも大事なのが運動です。
ついつい厚着をしたりホッカイロを貼ったりしがちですが、それだけだとその環境に体は甘えていって、熱を生む力が弱っていってしまいます。
「夜に足が冷えるから靴下を履いて寝たら手放せなくなった」
「靴下が1枚では辛いから、今では2枚履いている」
「冬場はホッカイロを毎日貼ってないと辛い」
こんな話を聞いたことはないでしょうか?
こうなると、かえって冷え性がひどくなってしまうので気をつけてくださいね。
運動と言っても、息を切らせるほど頑張ってやる必要はありません。
少しだけ息が弾む程度。早歩き程度で十分です。
その負荷で15分も行えば、冷え性や血行不良を良くする目的なら十分なのです。
別に時間を取って、朝早起きして歩こう!と頑張ってもなかなか続かないですよね。
冷え性対策なら、そこまでしなくて大丈夫なんです。
出勤途中や、帰宅途中で一駅歩いたり、ちょっとした買い物を歩いて行くなど、生活の中で少しだけ早歩きするようにしてくださいね。
2.入浴
運動をしていても冷え性や肩コリが良くならない時には、厚着をする前に入浴をしっかりやって体を温めてみましょう。
湯船にしっかり浸かっていますか?
冬はともかく、夏はシャワーで済ませているなら、要注意ですよ。
現代は、夏でもクーラーがしっかりすぎるほどに効いています。
季節は夏でも、1日の中で1番長く過ごしている場所の気温は、春や秋と同じだったりします。
そんな気温を夏の格好をして、しかもほとんど動かず過ごしていたら身体は冷えますよね。
なので、毎日湯船に浸かるようにしましょう。
体の芯の芯から温めるオススメ入浴法
冷え症改善に半身浴が良いというのは良く言われるようになってきましたが、その効果を倍増させる一手間があります。
それは、半身浴の前後に白湯を飲むこと。
白湯によって体の内側から温めて、半身浴で体の外から温めることができます。
1週間続けることで平熱が1度上がった方もいましたよ。
オススメですので、冷え症で困っているなら是非お試しください!
ストレス対策
ストレス由来の肩コリを解消するために、ストレスを発散する方法を解説していきます。
1.適度な運動
ストレス対策というと、瞑想やアロマでのんびりするのも良いですが、1番万能なのは適度な運動です。
精神的な負担を精神的な方法でアプローチしても、解消するのはなかなか難しいです。
落ち込んでいるときに、頭で「落ち込んでちゃダメだ」「元気出して!」と励ましても効果は出づらいですよね。
それよりはカラオケで大声を出したり、体を動かしたほうがスッキリして気分も上がってきやすいです。
なので、精神的なストレスは体からのアプローチをまずはしていきましょう。
運動の程度は、少しだけ汗ばむぐらいで行ってください。
あくまで気持ちいい範囲で納めるのがポイントです。
散歩でも、サイクリングでも、水泳でも、息切れしない範囲であなたがスッキリと感じるものを行ってみてください。
どの運動もしっくりこないようであれば、まずは肩コリ用のエクササイズから始めることをオススメします。
行うときには、数を数えてリズムを意識して行うと自律神経が整いやすくなってストレス解消の効果が上がりますよ〜!
2.呼吸
運動の次にオススメなのが呼吸です。
ここでも体から精神にアプローチしていきましょう。
ストレスがかかっている時には、無意識に呼吸が浅くなってしまいがちです。
そうなると知らずに肩に力が入って、体が緊張してしまいます。
体が緊張することで精神的にも緊張しやすくなり、悪いスパイラルにハマってしまうので、1番最初である呼吸を深くするということがとても大事なのです。
緊張しているなと感じたら、早めのうちに呼吸をして身体の力みを抜くようにしましょう。
呼吸は、鼻から吸って口から吐くようにしてください。
口から息を吐く時には、イライラや不安といった緊張の元を吐き出すようなイメージで行うと効果的です!
緊張している現場ではもちろんですが、仕事が終わってひと段落している時でも、リセットするために積極的に呼吸をするようにしてくださいね。
内臓疲労
食べ過ぎたり飲みすぎた後や、夜遅くに食事をした翌日に身体がダルかったり肩がこる場合は、内臓の疲れを改善することで体調を良くすることができます。
比較的簡単なものを2つご紹介します!
1.食事と食事の間隔を空ける
夕飯を遅くに食べてすぐに寝てしまい、翌朝は胃が重い。なんて経験をしたことはありませんか?
夜寝ている間は体をメンテナンスする時間です。
そこで食べ物が胃の中にあると、それを消化吸収しないといけません。
そうなると、メンテナンスに使うべきだったエネルギーを消化吸収に使ってしまうのです。
それが続けば体はメンテナンス不足になり、体が重く疲れが抜けないというような状態になってしまうのです。
なので、消化していない時間を作るということがとても大事になってきます。
具体的には、毎日12時間水以外は口にしない時間を作りましょう。
…と、聞くと
「辛そうだなぁ。」
「私にはちょっと無理かも」
「そんな時間ないし」
なんて考えませんか?
この12時間食間を空けましょうというお話は患者さんによくするのですが、みなさん決まって「え…」というような反応をされます。笑
12時間と聞くとすごく長いように感じますが、夕飯を8時に食べたら朝の8時まで水だけにする。と考えると「意外とイケそうかも?」なんて思いませんか?
それでも帰宅するのが遅くて食間を空けられない場合は、朝ごはんを無くしましょう。
僕は朝ごはんを辞めてから5年は経っていますが、食べていた頃より体調は良いです。
8時間は寝ないとスッキリしなかったのが、今では6時間で十分。なんなら5時間でも支障がないぐらいになりました。
なので、なんだか疲れが抜けない。体の調子が出ないというような悩みを抱えているのであれば、是非食間を12時間空けてみてください。
できる人は18時間ぐらいまで食間を空けるとさらに調子が良くなるのでやってみてください。
気をつけて欲しいのは、お腹が空いているわけではないのに、日によって食べたり食べなかったりする日を作らないようにしてください。
体がどっちのリズムに合わせればいいのか分からず、混乱してしまうので。
それさえ気をつければ、内臓の疲労を回復するとてもオススメの方法です。お試しあれ!
2.よく噛んで味わう
基本的なことですが、食事をよく噛んで摂るようにしてください。
栄養を吸収しやすくなりますし、消化に割かれていたエネルギーを、体をメンテナンスする方に使えるようになるので、身体は元気を取り戻します。
また、食事は味わうことで精神的に元気になることができます。
もし栄養素の上では問題なくても、なんの味もしない食べ物だけを食べていたら、元気になんてなれませんよね。
体が元気でいられなければ、内臓が元気になることは難しいでしょう。
なので食事をよく味わいながら食べるようにしてください。
よく”30回噛むと良い”と聞きますが、そこはあまり気にしないでください。
30回数えていれば、よく噛んで食べられるでしょうが、味わうことが抜けていることが多いです。
それだと精神面での栄養が足りなくなってしまいます。
丁寧に味わって食べれば、自然と良く噛んで食べることに繋がります。
体のために、まずは良く味わって食べるところから始めてみてください。
どうしてもすぐ飲み込んでしまう場合は、1口2口食べ物を口に入れたら、箸を一度置いて口の中が空になるまで箸を持たないようにするのがオススメです!
是非お試しください。
いろいろ試してダメならプロに相談!
アド・ワン治療院の肩コリ治療
あなたの肩コリの原因は、ハッキリしていますか?
そして、こんな悩みを抱えていませんか?
- 姿勢に気を付けている。
- こまめにストレッチやマッサージをしている。
- 仕事中もなるべく肩を回すようにしている。
…だけど、肩コリが楽にならない。
肩コリに姿勢は確かに影響します。
ですが、骨盤や背中だけを気をつけたのでは、正しい姿勢を作ることは難しいのです。
しかも、姿勢が根本の原因ではない肩コリもあります。
これらの問題をしっかりと見極めて、適切なアプローチを行うことが、肩コリを改善する上でとても大切なのです。
あなたがもし、自分で対処していても肩コリが改善しない場合には、いちど施術を受けることをオススメします。