頭痛の治し方を徹底解説!自分で治す方法教えます

「頭が痛くて薬を飲んだけど、まるで効かない。」

「今起きている痛みの治し方が知りたい」

「薬を飲み続ける生活をどうにかしたい」

あなたがもし、こんな悩みを抱えているのであれば、この記事は必見です!

病院では薬を出しても、頭痛体質の治し方を深いところまで教えてくれることはほとんどありません。

そこで今回は、自分で出来る頭痛の治し方を解説していきます!

頭痛のタイプによって治し方は変わってくる!

まずは自分の頭痛のタイプを見極めましょう。

頭痛のタイプを見極める方法はこちらの記事で解説しています。

自分の頭痛のタイプがハッキリと分からない場合には、まずはこちらの記事を読んでみてくださいね。

頭痛の原因って?怖い頭痛と怖くない頭痛の見分け方

緊張型頭痛の治し方

緊張型頭痛は首の後ろの筋肉が硬くなっていることが原因です。

頭痛持ちの頭痛の中では、1番自分で治しやすい頭痛がこのタイプです。

ポイントをレクチャーしていきますので、ぜひ習得してあなたの頭痛を克服してしまいましょう!

温めよう

首の後ろの筋肉は、温める事で血行を良くして緩めることができます。
頭の骨と首の骨の間を温めるのがポイントです!

天柱や風池というツボのあたりをシャワーやホッカイロなどで温めると楽になりますよ。

首周りの筋肉を緩めよう

デスクワークなどで長い時間下を向いていると、首の筋肉が硬くなってしまい頭痛の原因になることがあります。

この硬くなった筋肉を緩める事で、緊張型頭痛は楽にする事ができるのです。

効果的な方法を3つお伝えしますね。

頭痛ストレッチ

  1. 頭の後ろで手を組みましょう。目の後ろぐらいの高さで組むと効果的です。
  2. 手の力で頭を、お腹を見るように引っ張りましょう。
  3. その状態で1分ストレッチしましょう。首の力を抜くように意識するのと、呼吸を止めないようにすると効果UP!

ストレートネック体操

  1. バスタオルを細長くなるように4つ折りにします。
  2. 首の後ろにタオルをかけて、手で前に20秒ひっぱります。首とあごの力を抜くように意識するのと、呼吸を止めないようにすると効果UP!
  3. タオルをかける場所は、首の下の方、真ん中、頭に近いところ、と3か所ずつやりましょう。
  4. 首の後ろにタオルをかけて、首とあごの力を抜いたまま、好きな方向に首を回すのもオススメです!

頭痛に効く操体法

肩が凝ると肩をグーッと上げてストンと落とすと楽になりますよね。

それの首バージョンをお伝えします。

  1. 無理のない範囲で、左か右のどちらか振り向きやすい方向を向きます。
  2. 向いた方向と同じ側の、耳の上に左手を当てます。(左を向いたら左の頭に触ってください)
  3. 口から息を細く吐きながら、全力の半分の力で、手と頭で押し合います。
  4. 苦しくない範囲で息を吐ききったら、頭を押していた手をフッと勢いよく離します。
  5. その姿勢のままで、鼻から息を吸って口から細く息を吐きながら、首の筋肉が緩むのを感じましょう。

次は傾けるパターンを行いましょう。

  1. 今度は無理のない範囲で、左か右のどちらか行きやすい方向に頭を傾けます。
  2. 傾けた方向と同じ側の、耳の上に左手を当てます。(左に傾けたら左の頭に触ってください)
  3. 後は上で紹介したものの3以降と同じです。

この2つの操体法を、左右の振り向きやすさと傾けやすさが同じになるまで、何回かやってみると効果的ですよ。

動きやすさが同じになったら、少しづつ頭痛が落ち着いてきますので、そのまましばらく首に負担をかけないでいて下さいね。

気分転換をしよう

精神的に緊張している時間が長いと、首や肩にも力が入りやすくなります。
そうすると緊張性の頭痛が出やすくなってしまうのです。

なので定期的な気分転換をすると頭痛の軽減や予防に効果的ですよ。

精神的な緊張を抜くには深呼吸が有名ですね。

実はそれ以外にも、親指や人差し指を反対側の手で包むように握ると緊張が抜けやすいと言われています。ぜひお試しください。

効果的なツボ(掲載時には画像が合ったほうが良さそう)

緊張型頭痛に効果的なツボを紹介します。
痛いほど押さずに、気持ちいいぐらいの刺激で押すと効果的です!

天柱(てんちゅう)

頭と首のちょうど境目で首の骨のすぐ隣にあるツボです。
右の天柱を押すときには、左の目に向けて押すと効果的ですよ。

風池(ふうち)

天柱の1cmほど外側にあるツボです。天柱と同じように右を押すときには、左の目に向けて押すと効果的ですよ。

合谷(ごうこく)

親指の骨と人差し指の骨が繋がるところから少し指先よりで、人差し指の骨の側にあります。

押すとジーンとするのが特徴です。

緊張型頭痛の予防法

首に負担をかける姿勢に注意!

デスクワークやスマホなどで、手元を見続けている場合は要注意です!
その姿勢を続けると緊張型頭痛は起こりやすくなってしまいますよ。

猫背、下を向き続ける姿勢、パソコンの画面を覗き込むような姿勢は取り続けないように気をつけて下さいね。

ノートパソコンやスマホで頭痛が出てしまう場合は、上で紹介したストレートネック体操が効果的なのでぜひお試しください。

自分にあった枕を選ぼう

自分にあった枕かどうかで、寝ている間に首にかかる負担は驚くほど変わります。
緊張型頭痛のケースで寝起きが特に辛い場合は、枕が合っていないことが多いので、ぜひ一度枕を見直してみてください。

ただ、寝てみても今の枕が自分に合っているかどうか分からない事が多いようです。

そこで、自分に合った枕の見つけ方と、どうしても合う枕が見つからない時用のタオル枕の作り方をレクチャーします!

自分に合う枕のポイント

  1. 枕の高さは、頭の位置が立っている時と同じ高さになるように。
  2. 頭だけでなく首まで支えてくれる形を選ぶ
  3. 材質は通気性の良いものを。

特に首まで支えてくれる形を選ぶところがポイントです。
波形になってる枕だと首まで支えてくれるのでオススメですよ。

偏頭痛の治し方

偏頭痛は脳の血管で炎症が起きたり、拡張した血管が神経を圧迫する事が原因です。

緊張型頭痛と対処は真逆になるので、気をつけてくださいね。

痛む場所と首の横を冷やそう

偏頭痛の原因になる血管は、首の後ろよりもやや横を通ります。

翳風(えいふう)という耳の下にあるツボを冷やすのがオススメですよ。合わせて痛む場所も冷やすようにしてくださいね。

それにくわえて、頭を冷やしながら内くるぶしの辺りを温めるとさらに効果的です!ぜひ試してみてください。

静かな所で休もう

興奮したり、強い音や光などの刺激でも偏頭痛は増してしまう事があります。
偏頭痛が出てしまった時には、暗くて静かなところでゆっくり休むと早く良くなりますよ。

カフェインを少し摂るのも効果的

カフェインには血管を収縮する効果があります。

偏頭痛は血管が拡張し過ぎてしまう事が原因なので、コーヒーや緑茶などカフェインが含まれている物を摂ると偏頭痛を軽くする効果があると言われています。

緊張型頭痛だと逆効果のことがありますので気をつけてください。

痛みが心臓の拍動と同じタイミングで痛むことが偏頭痛の特徴ですので、このタイプの痛みが出ている時にはカフェインを試してみると痛みの軽減が期待できますよ。

ただし、カフェインは取りすぎるとかえって頭痛の元になリます。
コーヒーなら1杯程度が頭痛を抑える適量なので、飲みすぎないように注意してくださいね。

効果的なツボ

百会など頭のツボが効果的と説明している事が多いですが、これは半分間違いです。

頭のツボは首回りの筋肉を緩める効果があるため予防には効果的ですが、偏頭痛が起きている時に押すと痛みが増してしまう事があるので気をつけてください。

偏頭痛が起きている時には自律神経のバランスを整えるツボや、頭に登っている血液を下げるツボが効果的です。

太淵(たいえん)

 手首の手のひら側で親指側にあるツボです。よく脈を取る時に触る場所ですね。

太衝(たいしょう)

足の親指と人差し指の骨が繋がるところにあるツボです。押すとジーンと響く場所を探してみてください。

これらのツボは頭に登っている血液を下げて、偏頭痛を抑える効果があります。押したり、つねったりして刺激してください。

太谿(たいけい)・腎経

アキレス腱の内側に腎経という気の流れる場所があるのですが、この腎経は偏頭痛に効果的です。

その中でも、内くるぶしと同じ高さでアキレス腱のくるぶし側にある太谿というツボは腎経を元気にする効果があります。

内くるぶしと同じ高さを中心に上下3cmほどの範囲で、アキレス腱をつまんで上下に伸ばすようにして刺激してください。

これら3つは頭のツボと違って、偏頭痛が起きているときにも使えるのでオススメです!

痛み止めを飲んでも良くならない時は

病院では偏頭痛薬として、広がった血管を縮める効果のある薬を貰うことができます。

市販の頭痛薬や、病院で出される鎮痛薬で症状が良くならない場合には、服用を考えてもいいでしょう。

偏頭痛薬は主に以下のようなものがあります。

  • スマトリプタン
  • ゾルミトリプタン
  • エレトリプタン
  • リザトリプタン
  • ナラトリプタン

しかし、セロトニンの働きを強くする薬と合わせて飲むと、セロトニン症候群を引き起こすことがあるので気をつけてください。

セロトニン症候群は、偏頭痛の薬と他の薬を飲み合わせることでセロトニンが働きすぎてしまうことが原因です。

セロトニン症候群は以下のような症状があります。

  • 興奮
  • 幻覚
  • 心拍数の増加(頻拍)
  • 発熱
  • 過剰な発汗
  • 震え
  • 筋肉のけいれん、こわばり
  • 体をバランスよく動かせない
  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢

セロトニンの働きを強くする薬は以下のようなものがあります。

  • 抗うつ薬
  • 抗精神病薬
  • 片頭痛治療薬の一部(トリプタン製剤)
  • パーキンソン病治療薬の一部(MAO-B阻害薬)
  • 吐き気止めの一部(オンダンセトロン、グラニセトロンなど)
  • 咳止めの一部(デキストロメトルファン)
  • 抗菌薬の一部(リネゾリド)

偏頭痛薬はあくまで一時的な改善を目的としています。

根本的に治すために自律神経のバランスを整えることが何よりも大事ですので、再発を繰り返す場合には偏頭痛薬を飲み続けないように気をつけてくださいね。

偏頭痛の予防法

生活リズムを整えよう

偏頭痛を予防する時に1番大事なポイントは、自律神経のバランスを整えることにあります。

自律神経のバランスを崩す原因は様々なものがありますが、特に偏頭痛と関係の深いものが生活リズムでしょう。

生活リズムが乱れていることで、自律神経のバランスが崩れやすくなり、偏頭痛を起こしやすい状態が出来上がってしまいます。

自律神経のバランスを崩さないために、寝起きする時間や、食事の時間など、毎日の習慣を行う時間をなるべく揃えるようにしていきましょう。

週末の寝溜めや寝不足、疲労や空腹はダメ!

寝すぎた朝や、寝不足の翌日に偏頭痛が出たことはないですか?

寝溜めをしたり、寝不足、疲労や空腹だと偏頭痛は起こりやすくなってしまいます。

休日前後はついつい生活リズムが乱れたり、仕事が忙しいと食事を後回しにしてしまいがちですが、それによって偏頭痛が起きてしまうともったいないですよね。

なるべくリズムを整えて、極端に身体を疲れさせすぎないように気をつけてると偏頭痛は起こりにくくなりますよ。

乱れた自律神経のバランスを整える方法

上記で説明したように、自律神経のバランスを崩す習慣を改善することは、偏頭痛を改善する上で大事なポイントです。

それに加えて、崩れている自律神経のバランスを整える方法をレクチャーしていきます。

瞑想や半身浴、温冷浴なども自律神経を整える効果がありますが、そのために時間を取らなくてはいけないため続きづらいのが難点です。

そこで、今回は歩くだけで自律神経を整えられる方法をお伝えします。

この歩き方をすると、セロトニンの分泌が良くなると言われています。

偏頭痛薬はセロトニンが働きやすくする薬です。

薬でセロトニンが働きやすくするのではなく、自前でセロトニンを出す量を増やしてしまおう!という考えです。笑

セロトニンウォークのやり方

ポイントは「朝・光・リズム」です。

  1. セロトニンが1番活発になるのが、起床後30分と言われています。
  2. セロトニンは太陽光と同じくらいの強い光の下にいると作られます。
  3. リズムのある動きを行うとセロトニンの分泌は増えます。

この3つを意識してセロトニンをたくさん出そう!というのがセロトニンウォークです。

ですが、あくまでリズムが大事なのであって、ウォーキングじゃないといけない訳ではありません。

なので歩くのが合わなければ、ジョギングやサイクリング、なんならスクワットや階段の昇り降りでも大丈夫です。笑

あなたが好きな動きを「朝に、外で、リズムを意識して」行うことで、偏頭痛の予防効果があるのでぜひ試してみてください。

偏頭痛を起こしやすくなる食べ物を控えよう

片頭痛は、脳の血管が広がって、神経が刺激されることで起こります。

  • チョコレート
  • アルコール(特に赤ワイン)
  • チーズ
  • ナッツ類
  • グルタミン酸(うまみ調味料)を含む食品(中華料理など)
  • 保存肉製品(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)
  • カフェインの多量摂取(コーヒー、コーラ、眠気覚ましなど)
  • ノンカロリー飲料に添加されるアスパルテーム(甘味料)

これらは血管を拡張する作用があり、頭痛を発症しやすくすると言われています。

これらの食べ物は無理のない範囲で控えるようにすると、偏頭痛の改善が期待できますよ。

ただ、辛い思いをしながら我慢しようとすると、そのストレスの方が悪影響を及ぼすこともあります。

人によって偏頭痛を起こしやすくする食べものは違うので、あなたにとって明らかに偏頭痛を起こすと分かったものは避けて、それ以外のものは取りすぎないように気をつける程度にしておきましょう。

むくみの改善

むくみやすい体質だと、偏頭痛は起きやすいと言われています。

偏頭痛は広がった脳の血管が神経を圧迫するのが原因であり、むくむということは体の水分が多く、そのぶん血管が膨らみやすくなってしまうからです。

なのでむくみやすい場合には、その改善を行うことで偏頭痛の改善が期待できるのです。

水分の取りすぎで、むくむと思っている方が多いですが、実はそうではありません。

塩分の取りすぎと言われていることも多いですが、これも本当の原因ではありません。

むくみの原因は、体が余分な塩分を排出できていない事です。

必要以上の塩分を出せる身体にするためには以下のようなことをするのがオススメです。

  • 水を意識的に飲む
  • 運動して汗をかく
  • 野菜をたくさん食べる(カリウムを摂る)

カリウムについては「〇〇にたくさん入ってるから意識的にとってください」という事がよく言われていますが、基本的にカリウムは大抵の野菜に入っています。

カリウム重視で野菜を選ぶと、気がつくと食べている野菜が偏ってしまう事があります。

それでは他の栄養素が足りなくなってしまい、体の代謝が落ちて結局むくむ、なんて事にもなりかねません。

なので、野菜についてはどの食材を摂ろうと意識せずに、いろんな野菜をたくさん食べるようにしてください。

群発性頭痛の治し方

群発性頭痛は、まだまだ原因が明らかになっていない点が多いですが、脳の血管が拡張しすぎて神経を圧迫しているのではないかと言われています。

対処法としては偏頭痛と同じものが効果的ですので、「偏頭痛の治し方」を見てください。

群発性頭痛の予防法

基本的には偏頭痛の対処と一緒なので、そちらも合わせて読んでみてください。

アルコールは控えて

群発性頭痛は、脳の血管が膨らみすぎる事が原因です。

なので、アルコールを飲むと血行が良くなり群発性頭痛が起こりやすくなってしまいます。

同じ理由で長湯も良くないと言われているので気をつけてくださいね。

気圧の変化をなるべく避ける

飛行機や山登りなど、気圧が低いところに行くと血管が広がりやすくなってしまい、群発性頭痛が出やすくなります。

もしどうしても飛行機に乗らないといけない場合には、窓際を避けることで気圧の影響を少なくする事ができますよ。

軽めの運動がオススメ!

群発性頭痛は自律神経との関わりが深く、改善させるためには軽めの運動が効果的と言われています。

激しい運動はかえって症状を強くしてしまうので注意が必要ですが、散歩やサイクリングなどの息が切れない程度の運動を習慣つけるようにしましょう。

痛みがあるときは身体を温めないように注意!

自律神経のバランスを整えて、群発性頭痛を予防するために、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのはとても効果的です。

なるべく毎日、のんびり浸かる時間を取ることをオススメします。

ですが、今痛いという時にはかえって症状を強くしてしまうので、湯船に浸かるのは控えてください。

痛みが出てしまったら、額を冷やして暗い部屋で休むと早く楽になりますよ。

まとめ

頭痛持ちの頭痛は、正しい知識をつけて対策すれば、かなりの割合で改善させる事ができます。

ぜひ今回の記事を参考に、頭痛を撃退しましょう!

また、頭痛のない快適な生活を送るためには、自分の頭痛のタイプに合わせた対策を行なっていくことはもちろん、治療院が行う施術を上手く利用する事も効果的です。

アド・ワン治療院の頭痛治療

あなたは自分の頭痛がどのタイプかハッキリしていますか?

頭の片方が痛いから偏頭痛だと思ってて、対処法を間違っていることも少なくありません。

頭痛薬の飲み過ぎが原因で、かえって頭痛を強くしているケースもあります。

自分で対処していてもなかなか改善しない場合には、いちど施術を受けることをオススメします。

頭痛の原因って?怖い頭痛と怖くない頭痛の見分け方

「最近頭痛がひどくなってきたんだけど大丈夫かな?」
「生まれて初めて頭が痛くなって心配。」
「いつもの頭痛と痛み方が違うんだけど病気じゃないよね?」

もしあなたがこんな悩みを抱えているのであれば、このページはあなたの力になれるはずです。

今回は、頭痛の不安を晴らす情報をトコトンお伝えしていきますよ~!

こわい頭痛と怖くない頭痛

一言に頭痛と言っても、原因は様々です。

ですが、とりあえず1番の心配事は

「私の頭痛はほっといたら危ないの?」

というところではないでしょうか。

そこで、怖い頭痛と怖くない頭痛それぞれの原因と特徴をお伝えしていきますね。

怖くない頭痛(頭痛持ちの頭痛)

いわゆる頭痛持ちの頭痛ですね。

頭痛の患者さんの80%以上は、こちらの怖くない頭痛にあたります。

とはいえ、残りの20%全てに命の危険があるわけではないので、心配しないでくださいね!

このタイプの頭痛は主に3つ種類があります。一つ一つ解説してきますね。

緊張性頭痛

頭痛持ちで悩んでいる方のほとんどはこのタイプですね。首の筋肉が硬くなる事で起こる頭痛です。

特徴

* 頭が重く感じたり、締め付けられるような感覚がある。
* 首や肩にコリを感じる
* 目の疲れやめまいを感じる

これら3つの特徴があります。

アイスクリームを一度にたくさん食べてキーンとしている時のようなズキズキする痛みや、ハチマキを強く締められるような痛みが感覚としては近いです。

“ハチマキで締め付けられるような感覚”と良く説明されていますが、実際に患者さんの状態を見ていると、この頭痛の痛み方にはいろんな種類があります。

キリキリ、ズキズキ、ズーンと重い、締め付けられる、おでこが痛む、後頭部が痛む、などなど。

これらの痛みが起きていてもこのタイプの頭痛である事がよくあります。

また、症状が強いと気持ち悪さが起こることも多くあります。

原因

  • 悪い姿勢での長時間のデスクワーク
  • 精神的な緊張からくる首の力み
  • 首にクーラーが直接当たっている

などが原因になります。
理由はそれぞれ違いますが、首の筋肉が緊張する事がこのタイプの頭痛の原因です。

首の後ろをマッサージする事で痛みが減るので、やってみてくださいね。

偏頭痛

充血した血管が神経を圧迫して起こる頭痛です。

片方の頭が痛いから偏頭痛だと勘違いしていることも多いので気をつけてくださいね。

特徴

  • 頭の片側あるいは両側がズキンズキンと脈を打つような痛み
  • 吐き気や嘔吐を伴う
  • 痛みが出る前に、目の前がチカチカして視界が狭くなったり、手足のしびれやしゃべりにくくなることがある。

特に、脈を打つような痛みが特徴です。

頭の片側が痛いから偏頭痛だと思うケースが多いですが、緊張性頭痛でも頭の片側が痛むこともあるのです。

緊張性頭痛の場合、頭痛薬は効きづらいため、飲みすぎて体を悪くしてしまう事があるので気をつけてください。

片頭痛の前兆として、

  • 光がチカチカする
  • きらきら光るジグザクの線が見えてくる
  • 視野が狭くなる

という事が起きたり、手がしびれたりする事があり、頭痛が始まるとそれらの症状はなくなります。

ですが、前兆が出ると片頭痛が必ず起こるわけではなく、前兆なく片頭痛が起こるほうが多いです。

  • なまあくびが出る
  • 気分が悪い
  • 眠気を感じる

というような事も偏頭痛になる前に起こりやすいです。

その段階で休む事で、最小限の痛みで偏頭痛を終わらせる事ができますよ。

原因

  • 生理前や生理中の、ホルモンバランスの変化
  • 寝不足、強すぎる緊張、ストレスなどによる自律神経の乱れ
  • 体質によっては、アルコール、チョコレート、チーズなどを食べる事

偏頭痛は、血管が拡張した時に神経を圧迫する事が原因だと言われています。

それは、自律神経やホルモンバランスの乱れ、体質や食べ物なども関係してきます。

偏頭痛を起こしやすい食べ物では、アルコール(特に赤ワイン)、チョコレート、チーズが代表的です。

他にも、

  • ベーコン、ソーセージ(亜硝酸化合物)
  • アスパルテーム(甘味料)
  • 柑橘果物(チラミン)
  • スナック菓子、うまみ調味料など(グルタミン酸ナトリウム)
  • コーヒー、紅茶、緑茶など(カフェイン)

なども偏頭痛を引き起こしやすい食べ物です。

もしあなたが偏頭痛に悩んでいるのであれば、これらを食べた時に頭痛が出るか気にしてみてくださいね。

群発性頭痛

緊張性頭痛や片頭痛に比べると、最も痛い頭痛です。

特徴

  • 20~30代の男性に多い
  • 1年~数年に1度だけだけど、1ヶ月から数ヶ月の間、毎日のように決まった時間に痛みが起きる
  • 頭部の片側、眼の奥、こめかみあたりが「目をえぐられる」ような激しい痛みがある
  • 目の充血、涙、鼻水、鼻づまりをが同時に起こる

原因

まだまだ明らかになっていない点が多いですが、頭の血管が拡張しすぎる事が原因じゃないかと言われています。

そのため、長湯をしたり、アルコールを摂ったり、気圧の低いところに行ったりすると痛みが増しやすいので気をつけてくださいね。

また、心臓の病気などで血管を拡張させる薬を飲んでいる場合は、主治医の先生に相談することをオススメします。

怖い頭痛(病気による頭痛)

次に、命に関わる頭痛について解説していきますね。

今まさに怖い思いをされている場合には、一つ下の項目にある「こわくない頭痛」と「こわい頭痛」を見分けるポイントを先に見てください。

くも膜下出血

主な症状

  • 頭痛
  • 吐き気

“痛みをそれほど感じず、頭が重く感じる”ぐらいの軽い症状から始まります。

その後に、これまで味わったことの無いバットで殴られたような痛みが起きて、吐き気・嘔吐・意識喪失が起こります。

前兆として、

  • 発症の数日前から血圧が乱高下を繰り返えす
  • 目の異常(痛み、二重にみえる、まぶたが下がるなど)
  • 頭のなかに違和感(モヤモヤ、ボーッとする)

などが起きる場合があります。

脳出血

主な症状

  • 頭痛
  • 手足のしびれ
  • 言語、視野障害

頭痛は出血の仕方しだいで、徐々に強くなったり突然激しく痛んだりと様々です。
頭痛と一緒に、手足のしびれや力が入らなくなったり、言語障害や視野障害を起こしながら、意識障害を起こします。

前兆として、力んだ瞬間(トイレや洗濯物を振ってシワを伸ばすなど)から頭痛が始まる場合があります。

その場合は出血は軽いのですが、徐々に痛みが増すようなら早めに病院に相談することをオススメします。

脳腫瘍

主な症状

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 右又は左側の手足麻痺

朝方に頭痛を起きて、起床後はおさまることが特徴です。

吐き気、けいれん、徐々に体の片側半分が痺れてくるなどの症状が起きます。

髄膜炎

主な症状

  • 頭痛(特に後頭部に強い痛み)
  • 高熱
  • けいれん

細菌やウィルスが脳の表面で炎症を起こすのが原因です。

高熱が出て、うなじのあたりが強く力んで痛んだり、けいれんや意識障害などか見られます。

下を向いたり体を丸めると痛みが増すのも特徴です。

慢性硬膜下血腫

主な症状

  • 頭痛(高齢な場合は、片麻痺、痴呆)

頭をぶつけるなどケガをした後、脳と頭蓋骨の間で徐々に血のかたまりができて、それが脳を圧迫します。

若いほど頭痛を訴えることが多く、高齢な場合は片麻痺や痴呆症状が出やすくなります。

頭をケガした場合、その後1週間ほどは、頭痛や呂律が回らない、片方の手足が痺れるなどの症状が出ないか気にかけてください。

「こわくない頭痛」と「こわい頭痛」を見分けるポイント

頭痛持ちの場合、これまで説明した怖い頭痛のような症状が出ても「いつもの頭痛だろう」と放置してしまいがちです。

しかし、怖い頭痛には命の危険が隠れている事があります。

見分けるポイントを紹介するので、当てはまるようであれば早めに脳神経外科を受診してくださいね。

  • 突然の頭痛、今まで経験したことがない頭痛
  • いつもと様子の異なる頭痛
  • 日に日に頻度と程度が増していく頭痛
  • 今までは頭痛などなかったのに、50歳を過ぎて初めて起こった頭痛
  • シビレ・マヒなどの神経症状を伴う頭痛
  • 癌などの病気を持っている方の頭痛
  • 精神状態の変調を伴う頭痛
  • 発熱・嘔吐などを伴う頭痛

あなたの頭痛は、どのタイプ?

これまで解説した「怖い頭痛」でない、3つの頭痛の見分けるポイントを解説します。

これを知っておくことで、より効果的な対処ができるようになりますよ!

偏頭痛かどうか?

さて早速ポイントですが、慢性頭痛を見分ける時に1番大事なのは、偏頭痛かそうでないかを判別することです。

これさえ見分けられれば、どのタイプの頭痛なのかおおよそ判別がつきます。それによって効果的な対処をとれるのです。

判別するためには、ズキズキやズクンズクンとした脈打つような痛みが、心臓が拍動するリズムと同じタイミングで出ているか確認してください。

その場合は、ほぼ確実に偏頭痛でしょう。

強い光や音、精神的な興奮を避けて、横になって休むと早く良くなりますよ。

群発性?緊張性?

次に、群発性か緊張性なのかを判断します。

これを見分けるのは簡単です。

群発性頭痛の特徴は、決まった期間ほぼ毎日決まった時間に、目をえぐられるように激しく痛み、目が充血したり鼻づまりが起きる事です。

そして、それ以外の頭痛は緊張性頭痛と言えるでしょう。

1番多い頭痛のタイプは?

僕が実際に患者さんの状態を見ていて、頭痛持ちで悩んでいる場合に純粋な偏頭痛や緊張性頭痛は少ないと感じています。

頭痛持ちの原因の多くは、混合性頭痛です。

これは偏頭痛と緊張性頭痛が混ざった頭痛のことです。

人の体ですから、コレはコレ!とビシッと線引きされないことの方が多いんですね。

自律神経と関わりの深い首が、姿勢不良によって歪んでしまい症状が起きているケースが多いように感じます。

頭痛持ちはどんなタイプであろうと、結局姿勢は大事なんだなと考えさせられますね。

「頭痛の治し方が知りたい!」

という悩みがあるのであれば、関連記事をご覧ください。